新宿歴史博物館へ行ってきた。
「放浪記」で有名な林芙美子展。
「花のいのちはみじかくて
苦しいことのみ多かりき」
と詠んだ人生だった。
直筆の原稿用紙や、書簡、絵画など、
林芙美子の生涯、作品を紹介している。
展示資料の中に、従軍作家として
ボルネオ島へ渡った時の、
直筆の手帳があった。
開いていたページには
の文字が見えた。
私が学生時代、
植林ボランティアへ行った
フィリピンの島だ。
一気にリアルな感覚が押し寄せてきた。
教科書で読むより、
ネット記事で知るより、
林芙美子の直筆の文字は、
強烈だった。
私はしばらく
そこから動けなかった。