「人に聞く力」
これは、子どもに鍛えて欲しい生きる力だと思っている。
人に聞く力を高めること。
それは、簡単に答えが分かることを
人に聞くのではない。
人に聞くことで、
コミュニケーション能力を高め、
判断力を養い、
行動力を高めることができるようになる、
そういう力を育てるのだ。
◆娘が、
「この漢字の読み方教えて!」
と聞いてくると、
「学校で習った?」「習ってない?」
とまず確認する。
習ったと言えば、
「じゃあ教科書で探そうね」
と突き放す。
習ってない、となると。
ひと言教えれば、それこそ秒で終わる。
だけど、私はそうはしない。
「漢和辞典のアプリ入れてる?」
「電子辞書あるよ」
調べる方法を教える。
人に聞いて教えてもらえることは、
答えとやり方、両方か、やり方のみ。
確かに勉強ではそうだ。
でも、人との付き合いではどうだろうか?
◆娘は小さい頃から、社交的で、
スーパーで何か見つからないものがあると、
スタスタと店員さんのところへ歩いていって、
「これ、どこにありますか?」
と聞いてくる。
一緒にスーパーへ行って、
私がどこかな?と探しているのを察して、
勝手に聞いてきてくれることも多かった。(ここ、過去形)
クレーンゲームでも、店員さんに
「あれが取りたいから、
前に並べ替えてください!」
と、堂々たるもの。
見ているこっちが、恥ずかしくなり。
それを察した娘は、小学校低学年にして、
店員さんを呼ぶ時、
「ママはあっち行ってて」
というようになっていた笑
◆娘の聞く力が発揮されるのは、迷子になった時。
割りとどこへでも行ってしまう娘には、
常日頃、
「迷ったらお年寄りか
おばさんに道を聞くのよ」
と話していた。
スマホも持っていない頃、
自転車でお友達とバイバイしたところから、帰れなくなる、
なんてことが起きていた。
娘は、安全そうな人に道を聞き、
無事に帰ってきていた。
「ちょっと弱そうなおじさんもいたけど、
聞くの、辞めておいたよ。」
ちゃんと、判断力もついていた。
◆小学生の時、
社会の歴史で撃沈していた娘に、
「学校の先生に勉強の仕方、
聞いてみれば?」
と言ったけど、
「ムダだよ」
と全く信頼のない様子。
聞く相手をちゃんと選ぶよね、そりゃ。
わけわからない授業をすると感じている先生に、
何を聞いてもわけわからないと思うよね。
◆中学の先生が、前に
「教師に質問にくる生徒は、
どんどん成績が上がっていきます。」
とおっしゃっていた。
「ただ、難しい年頃なので、
なかなか聞きに来る生徒は多くないですが」
なるほど。
そういうお年頃なことも、絡んでくるのか。
◆松江塾のオンライン
人に聞く力。
ここでは、力まなくても、
先生にわかったふりをしなくても、
納得いくまで聞くことができる。
お年頃には、本当にありがたい。
色んな人に聞く力。
鍛える場所は
日常生活の色んなところにあるはずだ。
娘よ、これからもその人に聞く力を
どんどん高め、
生きる力を鍛えていって欲しい。