任天堂の社員さんがインタビューに答えていた。
小学生保護者
「うちの子はゲームばかりやるので、なんとか辞めさせる方法はありませんか?」
任天堂社員
「僕たちは人を楽しませるために、日々全力で努力をしています。
どうか、保護者の方々も私たちに負けない楽しみを、子どもに与える努力をしてください。」
初めてこの言葉を聞いたときは、
「そんなの無理だよ〜」
だった。
さらに、任天堂は、東大や京大など、
超優秀な頭脳集団だと知った時は、
「あー、これは絶対に無理だ。」
と、もはや、何か行動を起こそう
という気さえ起きなかった。
けれど、試してみる価値はある、
と思ったことがある。
それは、娘のお友達の話を聞いた時だった。
親が勉強のことで子どもに罰を与える
テストで80点以下を取ると、
1週間お友達と遊ぶの禁止
+ゲーム没収
勉強時間が少ない日が続くと、
週末のお出かけプランを白紙
他にも色々あるようだった。
ごほうびの話はよく聞くけど、
罰って。
熱心なあまり。
子どもを愛するあまり。
言い訳はいくらでも言える。
けれど、それは楽をしているだけではないか。
罰を与えて、叱って、怖がらせて。
子どもは飼ってるわけじゃない。
松江塾の真島先生がよく言っている。
「楽しくないと子どもはやらない」
この言葉に尽きると思う。
親が、スイッチほどの楽しみを子どもに与えることは不可能だ。
というより、ゲームの楽しさは、勉強から得られる楽しさとはまた違うものだと思う。
それでも、親がやるべきことは、
罰を与えて拘束することではなく、
勉強の楽しさを作り出す努力をすること、
だと思う。
これは、パワーがいる。
罰を与えるより、ものすごく大きな力が。
前に校長が言っていた
「人をけなすとき、脳みそはほとんど使いません。
人を褒める時、脳みそはフル回転します。楽をしてけなす子育てより、頭を使って褒めることで、親も子も育つように。」
あれもやらない、
これもやらない、
私の言う通りにならない、
もっとこうして、
ここにちゃんと書いて、
と細かく指示し、認めず、けなして、
楽をし続ける子育ては、きっと
子どもの根が育たない。
まして、両親揃ってけなしていては、
子どもは逃げ場がなくて、
親の顔を見て、
いい点を取らなきゃと追い詰められる。
きっと、私の、ぼくのために言ってくれているんだから。
小さな丸い心は、少しずつ歪んでいく。
一歩間違えば、
どの家庭でも起きることだと思う。
子どもは、楽しいことならやる!
親は、楽しみを作り出す努力をする。
楽して罰を与えない。
私も肝に銘じておこうと思う。