中1松江塾ママブロガーmomoの基数

娘の成長が、早すぎて見えなくて。言語化することで、なんとか掴まえようと、デジタル母子手帳始めました。

神記事宣言。東大院、芸大院出身の40代6人に、勉強について聞いてみた シリーズ3

勝手に神記事宣言 シリーズ3

 

東京大学大学院 出身4人

東京藝術大学大学院 出身2人

 

と「勉強」について

 

Messengerで話しているところ。

 

前回まではこちら。 

 

前回はコスパの話で盛り上がった。

 

けれど、結局、

 

「そんなんじゃ、

 

子どもは納得してくれないだろうね~」

 

という結論。

 

ただ、親が知っておくと頭の中が

 

スッキリする。

 

 

話題は次へ。

 

Messengerで話しているメンバーは、

東大大学院、芸大大学院と、

大学院へ進学している。

 

学問と真剣に向き合った人たちだ。

 

その人たちと、

受験勉強と

大学からの勉強

の違いについて話した内容をお伝えする。

 

「受験勉強は、

スケジュールがあり、

教科書があり、

テストがあり、

順位が出て、

ゴールがある。

 

大学や大学院は

自由に、

その先は広く長く、

ツワモノぞろいだぞ、

 

みたいな感じ。」

 

「勉強が得意なら、

受験勉強までは、

努力しても失敗したり、

努力したら成功したりの、

人生に必要な経験を

スモールステップで体験できる。

大学院以降の就職試験は

全く公平性が見えなくて、

メンタル削られる」

 

受験勉強は公平に評価される。

 

そして、大学受験というゴールがある。

 

必ず終わる。

 

それは、大学へ入るチケットを、

 

学力で手に入れるシステム。

 

購入できれば、そこで終わりだ。

 

東大では、ここで力尽きて、

燃え尽きてしまう学生が多いらしい。

 

チケットをゲットすることで

満足してしまい、

それを有効活用し、

利益を享受しよう

というところまで思いが届かないのだ。 

 

なんてもったいないチケットの使い方。

 

そうならないために、

「受験」を理解し、

先を見通す力を娘には付けて欲しい。

 

断っておくが、

娘に東大目指せ

と言っているわけではない笑

 

受験システムに負けるな、

 

と応援しているのだ。

 

 

「受験」には幼稚園、小学校、中学校、

高校、大学、大学院とある。

 

 

このメンバーには、自身が

小学校受験、中学校受験をした人が多い。

子どもが受験している人もいる。

 

それぞれについて、

メンバーから聞いたことを要約してみる。

 

【中学受験】

親の影響や負担が大きい。

一貫校に入学できれば6年間、受験から離れられ、自由に知的関心を高められる。

部活や委員会や留学や習い事など、

時期を気にせず力一杯取り組める。

英語に力を入れているところも多く、

大人になって

海外で活躍している人が多い。

中高時代から、自分の好きな事に力を入れている学校を選べるのがいい。

 

 

【高校受験】

まだ受験のゴールではないので、自分のレベルに合ったところを目指す。

 

まだまだ小さな成功体験を積み重ねていく時期なので、ギリギリの学力のところに入ると、余裕がなくなり、心が歪む。

 

もし、勉強のほかにやりたいことが見つかっている人は、ひとつランクを下げて、高校生活の充実を図る。

 

 

【大学受験】

受験勉強のゴール。底辺でもいいから、とにかくギリギリ難しいところを目指す。

入ってしまえば、受験の学力は関係ない。

 

 

 

まずは、中学受験。

東大院卒のママは、

「あまり子どもに勉強勉強せずに

中学生高校生時代を過ごしてほしいから

というのが、

中学受験させた一番の理由。

あとは、高校受験に内申点があるのが

納得できなかったから、

というのも大きい」

という。

 

私「内申点、なんで納得できないの?」

 

「授業態度とか、課外活動とか、人間性みたいなものが加味されるというのが。

なんでそれを先生に審査されなければいけないのか、と思った。

勉強以外も大事だからというのはわかるんだけど。」

 

確かにそう言われてみれば。

 

娘がお友達と

「まずは、先生に好かれなきゃ」

と話しているのを聞いて、

違和感を持ったが、

そういうことだったのか。

 

「上司に媚を売る部下の構造と同じ。」

だそうだ。

 

内申点、考えたこともなかったけど、

それが嫌で中学受験をすると決めるなんて、

なんとも視野が広い。

 

内申点の話は続く。

 

「都内は内申点が5割。

内申点相対評価だけど、

先生の胸先三寸なところがあると思います。

ぼくは、内申点のない高校を受験したので、

他の都立を受ける生徒に

ぼくの分の内申点を按配してもいいか

と先生に相談された記憶があります」

 

って。なんとも。

これを聞くと、確かに怖い。

 

筑波大学付属高校内申点が不要な理由は、そういうことなのかもしれない。

 

東大院卒ママは、

子どもの中学受験の苦労をこう語る。

 

「中学受験をした親の苦悩は、 

自分と同じ学校に入れるために

必要な努力が、

自分の時と同じレベルでは

足りないということ。

中学受験する人が多くなって、

同じ程度の勉強じゃ

偏差値が上がらないから」

 

自分と同じ環境を与えてあげたい。

その親の思いが届きにくくなっているようだ。

 

シリーズ2で出てきた教育パパさんも、

自分と同じところを中学受験で目指して欲しくて、

息子さんの学習状況を厳しくチェックしていたらしい。

 

「自分のいた環境が良かった

と思うからこそ、

同じ境遇に入れたいと思うのは、

夫の素直な気持ちでね。

私は田舎の共学で、

好きなことだけとことんやっていたのよ。

息子の意思がガチでもないのに、

一緒に勉強するとか、

全然できなかったな。

中学受験は盆と正月以外は勉強優先。

夕方16時に塾行く前にお弁当

毎日持たせて塾に送り出す。

友だちと遊ぶ時間なんて全然ない。

私は息抜き担当してたよ。」

 

中学受験の親の大変さ。

よくわかりました。

大変だけど、入った先には、充実した

レベルの高い世界が待ってるのね。

 

一方、「6年生の時、親に、

『中学受験は6年生でしかできないことだよ』

とわけのわからないことを言われて、

なぜかやってみようと思って、

「抽選突破」して

運よく国立中学に進学した」

という人も。

 

「抽選突破」知らなかったな。

調べてみたら、面白いシステムだった。

 

 

 

高校受験は、都内では中高一貫校が増え、

優秀な高校は受験できない。

埼玉県は、高校受験できる学校がほとんどだ。

どんなところを受験すべきか、

自身の経験から聞いてみた。

 

東大院卒、藝大院卒の彼らの結論は、

 

「人としての成長と

学力の向上の両立を図れるところ」 

 

だそうだ。

 

底辺ギリギリで入ると、

授業や定期試験対策に

時間がかかってしまう。

大学受験もあるし、

時間的にも心にも余裕がなくなり、

苦しい学校生活になってしまう。

自己肯定感も下がり、

勉強への意欲がなくなってしまう。

 

高校で勉強以外にやりたいことが

決まっていれば、

ランクをひとつ下げた方がいい。

 

勉強が割と楽にこなせる余裕がないと、

好きな事に打ち込む時間が取れなくなる。

 

難しい高校には、そこでしか学べないことも多い。

難しい学校に、上位で入る学力を、

中学生のうちに身に付けることが大切。

とのこと。

 

まぁ。そりゃそうか。

 

最後の大学受験。

これは、

 

滑り込みを狙え!

 

とのこと。

受験勉強とはおさらばなので、

よりよい学びの環境を目指して、

精一杯背伸びすること。

ただ、自分のやりたいことが見えている人は、偏差値だけで選ばない。

どんな教授がいるか、

何を学べるか、

卒業後はどんな就職先があるか、

しっかり情報収集すること。

やりたいことをこれから見つける人は、

とにかく滑り込め!

 

 

これで、それぞれの受験について、

頭の中がスッキリ整理できました。

 

みなさんにも伝わっていると嬉しいです。

 

なかなか辿り着けないけど、次回は、

「勉強することの意味」について、

しっかり書きたいと思います。

 

〈次回予告〉

 

「勉強できる人の行く学校を、

 

『偏差値で勝ち上がってきた人のいくところ』

 

と思うのではなくて、

 

『努力することが上手にできるようになった人たちの行くところ』

 

を思うとちょっと柔らかい気持ちになるね」

 

松江塾の真島先生の紹介文

(あとで探せなくなるので、ここに貼り付けさせてもらいます)