中1松江塾ママブロガーmomoの基数

娘の成長が、早すぎて見えなくて。言語化することで、なんとか掴まえようと、デジタル母子手帳始めました。

「親子で楽しく読書感想文を作り上げていくマニュアル!!」体験を選んでから本を選ぶ。目から鱗の逆算読書感想文法、完成しました!

もうすぐ夏休みの終わりが見えてきたこの時期、読書感想文で焦っている人がいたら、

ぜひこの

 

「親子で楽しく読書感想文を作りあげていくマニュアル!!」

 

を参考にして欲しいと思います。

 

そもそも、読書感想文って、

だいたいこんな感じですよね。

 

 

これから紹介する書き方を実践すると、

きっとこれまでの苦痛から解放されて、

親子で楽しく取り組めると思います。

 

この方法で作り上げていけば、親がギリギリになって代筆することもなく、真っ白な原稿用紙を見つめて時間を無駄にすることもないはずです。

 

まず、基本スケジュールは3日。

初日に本を読破できるところまで進められるなら、2日で完成です。

参考スケジュールを紹介します。

 

1日目:子どもにインタビューして書く内容を決める+AIチャットを使って本を選び、入手する

 

2日目:子どもが本を読む

 

3日目:子どものインタビュー音声を自動テキスト化して、原稿用紙に書く

 

※すぐに読める本なら2日目に3日目の作業ができるから、2日でフィニッシュ!

※もう時間がないという人は、集中して一日で終われせることも不可能ではないはず。かなりきついと思いますが。

※読書感想文を通して子どもを賢くさせたいなら、2日目以降日数をかけてたくさんの本と向き合い、じっくり取り組むといいと思います。

 

これから、以下の順に紹介していきますね。

 

1.読書感想文とは何を書くのか?

2.実践編

①書く内容の決め方 

・経験&考え方

・知識&考え方

②本の探し方

③原稿用紙に向かう前にすること

④書き方

 

「もう本当に時間がない!」という人は2の実践編からでも大丈夫です。

 

ではスタートしますね。

 

1.読書感想文とは何を書くのか?

 

「読書感想文」

漢字5文字のこの言葉を見て、

「わー、楽しそう!」

と思う人はどのくらいいるでしょうか。

私のお友達のなかに、読書感想文を楽しみ、毎年のように県の代表レベルの結果を残している親子がいます。

 

「本を選ぶ前に、子どもたちにどの経験や知識を書かせるか、その内容を選ぶ」

 

という目から鱗の逆算法。

今回、この逆算法を教えてくれた親子に、

 

読書感想文とは何か?

 

聞いてきました。

 

 

「読書感想文は、言葉や文章で、

自分の意見をより分かりやすく

相手に伝える練習」

 

それは、

 

「大人になって社会に出たら、

必要な能力」

 

なるほど。

確かに、大人になって自分の意見を伝える機会は多い。

その時、

「より分かりやすく相手に伝える」

ことがいかに大切か、

親ならみんな経験してるはず。

 

わが子を

「自分の気持ち、

人に伝えるの苦手なのよね」

という大人にしないために、

読書感想文で練習するわけね。

 

さらに、

 

「読書感想文には、

道徳的に正しいことを書くのではなく、

自分の本当の気持ちを書く方が

リアルで面白い。

正解も不正解もないから、

文章を書くのは

とても自由で楽しいこと。」

 

確かに「正しいこと」は大切だと思う。友だちをいじめてはいけない、優しくしなくてはいけない。

だけど、そんなお利口さんな文章、子どもが書いて楽しいかな?

「優しくしなきゃいけないってわかっているけど、できなかった。それにはこういう理由があって・・・」

こっちの方が子どもらしいリアリティだし、読んでみたいと思う。

「正しいこと」は、小学校の道徳の授業参観へ行った時のつまらなさと同じ。みんな口ではお利口さんなことを言う。

 

でも、それって本当?

 

どんな自分でもいい、

今の自分のありのままを書けばいいんだよ。

成長記録としてね。

 

とにかく、読書感想文は、

 

「ただ本を読んで、その感想を書く」

 

のではないのね。

 

この勘違いが、

読書感想文を嫌いな理由の根源

なのだと思います。

 

じゃあ、どうやって書くの?というと。

 

2.実践編

①書く内容の決め方

【経験から決める】

しばらく、本と原稿用紙は忘れましょ。

まずは、お茶でもしながら、この一年で、どんな体験をしたか子どもに聞いて欲しいと思います。

楽しかったこと、辛かったこと、嫌だったこと、悩んでいること。

いろんな話を引き出せるように、親は興味を持って、頷いたり、そのことをどう思ったのか質問したり、聞くことに集中してくださいね。

決して、

「そんなことがあったの?

どうしてその時言わなかったの?

それはダメでしょ、

ちゃんと謝らなきゃ。」

 

なんて否定しないでください。

道徳的に正しい、

つまらないものになってしまいます。

 

一通り話が終わったら、その中で、

 

子どもが一番長く話したこと

◆熱心に伝えてきたこと

◆しっかり考えられていたこと

 

が何だったか、親が判定する。

 

その判定結果が、書く内容です。

 

【知識から決める】

このやり方は、まだ時間がある人や、「読書感想文を通して、子どもを賢くしたい」と思う親に取り組んで欲しいなと思います。

映画や美術館、博物館、塾の特訓、なんでもいいから、知的な体験を思い出してみてください。まだ時間がある人は今から行ってもいいと思いますよ。

 

何か学び体験のなかで、興味をもったことがあるかな?

 

例えば、映画。

宮沢賢治の映画「銀河鉄道の父」を観に行ったとします。注文の多い料理店の作者だから、小学生も知っているはず。

学校では

「真面目な人。病気で早く亡くなってかわいそう」

くらいの紹介。

でも、実際に映画を観て、宮沢賢治の生涯を知って、知らなかったことがたくさんあって、どんな思いで作品を描いていたか、どうして作家になりたかったのか、自分なりに調べてみたいことが見つかったら、

それで書くことが決定。

 

「経験」の方がやりやすそうだけど、

「知識」の方が賢くなりそう。

 

どちらの方法でも、ここまでで、

書くことが決まりましたね。

 

では、次。

本を探さななきゃですね。

 

②本の探し方

【経験の場合】

自分の経験や、そこから導かれた思いや

考え方に近い本を探します。

3冊親が選んで、

そこから1冊、

子どもが決めましょう。

 

探す方法

◇AIチャットアプリに聞く

時間がないなら絶対にこの方法がおすすめです。

まず、AIチャットをスマホにインストールしてください。

色んなアプリ(正規のものではないものも増えているみたい)やサイトがありますが、使わない手はないですよ。

 

チャット画面に、

「私と同じ気持ちの本の名前を教えて。」

と書いて、続けて

「こどもの学年、経験のキーワード」をなるべくたくさん具体的に入力してみましょう。

 

例A)「私と同じ気持ちの本を教えて。小学5年生 女子 友だちが欲しくない 人と違う 普通は嫌だ」

すると3冊、おすすめ本と紹介文が出てきます。

 

よさそうなのがなかったら、魔法の言葉

 

「ほかには?」

 

を入力します。

これを繰り返して、親が3冊の候補を決めましょう。

もうひとつ、例を紹介します。

 

例B)「私と同じ気持ちの本を教えて。

小学6年生 男子 塾 赤点 辛い 

辞めたい 両親がケンカ」

 

こう入力すると、AIは優しいですよ。

「わかりました。辛い状況に置かれているため、少し勇気づけるかもしれない本をご紹介します。」その上で3冊紹介してくれて、

 

最後に

「これらの本は、辛い状況や悩みに立ち向かい主人公の姿が描かれており、勇気や希望を与えてくれるかもしれません。ぜひ読んでみて、新たな視点や感じ方を見るけることができると良いですね。また、両親のケンカが続いている場合は、信頼できる大人や相談できる人に話を聞いてもらうことも大切です。」

AIすごくないですか?

 

「両親がケンカ」と入力できるかは、

親の度量次第ですね。

 

インストール方法、紹介させて頂きます。

正式ではないAIチャットアプリでも、

本を探すくらいは問題ない性能だと思うので、

アプリストアから探してもいいと思います。

 

 

選んだ3冊の本をネット検索して、

内容をまとめて、

子どもにプレゼンします。

 

子どもがどの1冊選ぶのか、ドキドキですね。

くれぐれも、母親のいち押しを押し付けないでくださいね。子どもが自分で選んだ、という気持ちが大切です。

 

【知識の場合】

「知識」で書く時は3冊のなかの1冊ではなく、調べ学習なので、読めるだけ読むといいと思います。

ここが、子どもが賢くなるポイントです。

時間に余裕がある人がぜひ、試してみてください。

子どもとの知的体験、楽しいと思いますよ。

「知識」の時は、図書館がおすすめ。

色々な本を手に取って、読みたいものを見つけましょう。

もちろん、AIチャットも使えます。

検索は簡単。調べたいキーワードを入力

「〇〇の本を教えて」

代表作や関連本を教えてくれますよ。

 

 

「経験」でも「知識」でも、AIチャット体験、親子で楽しめますよ。

AIなのに、優しい言葉が多かったりしますから。

 

ここまでで、

書く内容と、読む本が

決まりましたね。

 

では、その本を借りるなり、買うなりしましょう。

 

しばらく、子どもが読み終えるのを待ちます。

 

ここで何日かかるかな。

ここはそれぞれのペースで。

 

③原稿用紙に向かう前にすること

 

読み終わったら、質問タイムの始まりです。

まだまだ原稿用紙には書かないですよ。

子どもにたくさん話してもらってください。

その時のポイントは「声を残す」こと。

音声入力機能(メモ機能やGboardをインストール後、GmailやKeepのようなテキスト入力アプリを使用)が便利だけど、なければ動画撮影でもいいので、声を残すようにしましょう。

www.android.com

準備が出来たら、インタビュー開始です。

 

①どんなお話だったか、聞かせて。

 

②読んでいて、どう思った?(経験)

 本から学んだことは?(知識)

 

③自分の経験と似ているところは

 どこだった?自分の経験は?(経験)

 自分の環境と比べて

 どうだった?(知識)

 

④だれにこのお話を聞いて欲しい?

 

⑤その人にどんなことを一番伝えたい?

 

声のテキスト化です。これなら、書けないなんてことはないはずです。

①は内容の要約です。

②は内容の感想になります。

「知識」なら学んだこと、になります。

③は最初に親が判断して選んだこどもの経験を中心に、本の登場人物と似たところを見つけます。

④は具体的な人を設定することで、その人にどうやったら伝えられるか、具体的に考えられるようになります。

思いつかなかったら、親でもいいと思います。「お父さん」を設定して、お母さんと子どもで作り上げた読書感想文を読んでもらうのも、楽しいかもしれないですね。お父さんも子どものことを知れるチャンスです。

いや、「親子で楽しんでいるのだから、私にして!」と母親設定ももちろんありです。

それなら、読書感想文は、「ちょっとかしこまった親への手紙」と考えてもよさそうですね。

「知識」で書くなら先生を設定すると文章が引き締まっていくのでおすすめです。

 

⑤は設定した人に一番伝えたいこと、

をインタビューします。

ここがクライマックスです。

自分の思いを伝える練習です。

いいことを言わなくていいです。

先に書いたように、道徳的に正しいことは書かなくていいです。

結論が出ていないことでもいいです。

勇気を持とうとしていること、

まだ気持ちの整理がついていないこと、

そのままの気持ちでいいです。

ただ、人に伝える話し方で、

インタビューに答えましょう。

 

ここまでくれば、あともう少しです。

 

①〜⑤を見渡して、合計の文字数があまりに多すぎたり、少なすぎたりしたら、ここで調整しておきます。

足りない時は、③⑤を増やせるといいですね。

 

文字数がだいたい合ってきたら、話し言葉を書き言葉に変換していきます。

その時、具体的な人を思い浮かべて、その人にうまく伝えられるように修正していきましょう。

 

どうすれば、その人に自分の思いを伝えることができるか。わかりやすく、素直に伝える練習です。

子どもだけでは難しいようなら、ここは、親子で相談です。

親のこれまでの経験を活かし、上手な伝え方を子どもに教えられるといいですね。

子どもはそこから学びます。

親の出番ですよ。

 

子どもが編集作業をできるなら、

スマホやPCの画面上で、

子どもが自分で書き換えます。

 

操作できないなら、

親がこどものいう通りに

修正してあげてください。

 

この編集作業は、

時間がかかると思います。

がんばりましょう。

 

無事完成したら、印刷します。

 

印刷されると急に読みやすくなって、

修正したくなったりするので、

納得するまでお子さんと赤ペンで

書き直してください。

もういいかなと思えたら、

基本的には①②③⑤の順に書いていくことになります。

 

もし、余裕があれば、

その紙を①②③⑤の番号ごとに

ハサミで切ってください。

そして、ちょっと順番を入れ替えてみる

のはどうでしょうか?

手を使って親子でやってみましょう。

 

並び順に納得したら、最後の大仕事。

「題名」と「書き出し」を決めます。

 

お友達によるとこの

「タイトルと書き出しが一番大事」

だそうです。

 

「タイトルや題名にインパクトがないと、

審査員の読み進む気持ちが下がる」

らしいです。

 

パワーワードや結論を書くのもいいし、

慣用句なんかもインパクトがあっていい」

みたいです。

 

そうはいっても、なかなかいいのが決まらなければ、題名のところは空けておいて、もう書くしかないですね。

書いちゃいましょう。

 

④書き方

切られて、

赤の修正が入った紙を見ながら、

清書です。

低学年で、原稿用紙の使い方がよくわからなければ、親がパソコンで原稿用紙指定をして印刷をしてあげるのもいいと思います。

 

どちらにしても、真っ白な原稿用紙とにらめっこして時間が無駄になることはありません。

 

見ながら、丁寧に、原稿用紙のルールを守って書き写しましょう。

 

題名が決まっていなかったら、

最後にAIチャットの検索キーワードを参考にしたり、インパクトのある言葉を探したり、なんとか見つけ出しましょう!

 

これで、完成です。

お疲れさまでした。

 

 

どうでしたか?

こどもと会話して、AIチャットのすごさを共有して、伝えたい人に向けて書いたら、楽しくないですか?

 

課題図書を読んで、

読んだ感想を原稿用紙にいきなり書く

のは苦痛かもしれないですね。

 

せっかく書くなら、

親子で楽しんで、学んで、

自由に、リアリティーに溢れた

読書感想文を書いて欲しいと思います。

 

読書感想文は

本の感想を絞り出すものではなくて、

自分の経験や知識、考え方を 

人に伝える練習のために書くもの。

 

「読書感想文」

の5文字が嫌いじゃなくなった、

という人が

ひとりでも多く生まれてくれると

嬉しいです。

 

夏休みの宿題が、少しでも楽しい時間になりますように。