中1松江塾ママブロガーmomoの基数

娘の成長が、早すぎて見えなくて。言語化することで、なんとか掴まえようと、デジタル母子手帳始めました。

『新しい女は瞬間である』足立元 編 にどうしても納得できない部分がある。知りたい。足立君に会いに行こう!

ちょっと頭の中のごちゃごちゃを

 

自分の頭の整理のために書いてみたけど、

 

スッキリしなくて。

 

これは、本人に聞くしかない。

 

 

 

 

 

学生時代の友だちとMessengerでやりとりしていて、

 

当時の仲間で最近連絡を取っていないメンバーが

 

最近本を出版したとのことで、

 

回し読みすることになった。

 

『新しい女は瞬間である』 

尾竹紅吉/富岡一枝著作集

足立元 編 皓星社 2023年9月1日

 

 

この足立くんがメンバーだ。

 

この本を帯とあとがきから紹介。

 

帯より

 

「大正時代、フェミニズムを説き、

アートを説き、

女であることを諦めなかった

一人の芸術家がいた。

男性中心主義の美術の世界で筆をとり、

また10代で参加した『青鞜』誌上では

女を愛し、

バーや遊郭を見学し、

その自由奔放なふるまいから

猛烈なパッシングを経験。

その後、妻として、

三児を育てる母として、

社会を見つめ続けた。」

 

あとがきより

 

「メディアの炎上に焼かれる悔しさ、

 

田舎で創造的に暮らすこと、

 

家庭労働のために十分に

 

自分の仕事ができない葛藤、

 

自分を差し置いて仲間に

 

手を差し伸べること、

 

そして戦争への流れを

 

止めることができなかったこと・・・。」

 

 

この帯とあとがきから、

 

一枝は、平塚らいてうと同じ時代を生きた

 

前衛的で派手な女性であったこと、

 

3人の子の母親になったこと、

 

がわかる。

 

 

一枝が、田舎暮らしをしながら、

 

5歳と7歳の娘の子育てをしている時に

 

綴った文章がある。

 

こどもへの愛にあふれた秀文だ。

 

「子どもはいつみても愉快そうに、

 

心地よさげにしている。

 

どこを触ってみても

 

歓喜と幸福がこぼれおちる。

 

純粋無垢なものが

 

朗かな音をたててりんりんと

 

なりひびいているようだ。

 

まるで春の大空のようにあたたかくて、

 

柔かで晴ればれとしていて気持がいい。

 

子供はいい。

 

どうしてこんなにいいのか、

 

理窟なしに私の心は

 

子供をしきりに賛美している。

 

子供のいい点ばかり思って

 

そこへ浸っている時程、

 

心の底まできれいになる事はない。

 

いつまでも

 

しあわせが心に住んでいてくれている

 

ようで、

 

そして嬉しそうに小鳥が歌っているのを、

 

ひとり静かな森ででもきいているような

 

本当に和みきった気持ちのいい感情だ。

 

うっとりさえする」

 

 

 

実際、一枝は娘二人を

 

村の学校に通わせず、

 

芸術家の夫とふたりで

 

自分たちの家で教育したそうだ。

 

「家庭内雑誌」を制作し、

 

子どもたちの絵や文章、

 

夫の絵、

 

一枝の文章などを掲載し、

 

生き生きとした教育に力を入れていた。

 

 

一枝は子育てを

 

「最も責任ある大きな仕事」

 

と呼んだという。

 

 

それなのに、足立くんは、

 

「一枝が家庭の主婦として

 

十分に創造的な仕事ができなかった」

 

とした上で、一枝についてこう分析する。

 

「葛藤を抱えながら、光を見ていた。

 

創造の逆である破壊や解体、

 

あるいは創造の不在である沈黙。

 

このような創造とは別のベクトルにある

 

破壊・解体や沈黙を、

 

切り捨てずに拾い上げ、

 

光あるところに置いたことこそ、

 

一枝の芸術家といての真骨頂を

 

認められるのではないか。」

 

 

 

私はどうしてもこの部分に納得できなかった。

 

家庭の主婦をしている時、

 

一枝は「最も責任ある大きな仕事」

 

である子育てを、

 

創造していたのだ。

 

 

文筆活動において、

 

割ける時間は減っていたかもしれないが、

 

子どもへの愛を綴り、

 

創造世界に身を置いていた。

 

それを、

 

破壊・解体、沈黙となぜいえるのか。

 

 

これは、足立くんに聞いてみなければ

 

わからない。

 

早速、メンバーの中で足立君に

 

連絡の付く人を探して、繋いでもらった。

 

 

でも、メールでやりとりするのではなく、

 

会いたい。

 

今は、都内の大学の

 

准教授をしているらしい。

 

 

 

足立くんに会いに、行ってこよう。

 

 

 

久しぶりに会えるの、楽しみだな。