親の忍耐。
小4の妹が、ランキングテストに向けての課題を、コツコツがんばろうとしている。
スケジュールを一緒に考え、
平日5日にやると決めて。
学校の宿題もあるし、
お友達とハロウィンパーティーの話もしたいし、
好きなユーチューブも見たい。
21時から、松江塾の課題に取り組む計画。
やりたくない。
面倒くさい。
イライラする。
お父さん、うるさい。
ダイニングテーブルで勉強してたら、
塾から帰ってきた兄、姉の順で夕食。
その音もうるさい。
あー、やりたくない。
妹「うるさいんだよ!だまれよ!」
娘「はぁ?何だよそれ。知らんわ。」
パパ「うるさいよ!」
妹「そっちがうるさいんだよ!」
ノートを床に投げつけ、2階へ逃げる妹。
何事もなかったかのように食べる娘。
ふぅー。
やるか。
私「人のせいにして逃げるの、やめな」
妹はベッドで布団をかぶって耳を塞ぐ。
「やりたくない気持ちを、人にぶつけて、逃げるチャンスを作るのは、ずるいよ。
いつまでも、そんなじゃ、強くなれないよ。
逃げたくなった時こそ、お腹に力入れて踏ん張りな。
ダイニングで勉強しにくいなら、他のところでやればいいでしょ。
まずは、布団から出な。
頭隠して尻隠さず、になってるよ。」
淡々と、ちょっと緩めながら、追い込む。
君のためだよ。
ママはがんばってるんだよ。
「あっちいけ!」
「ママが優しいうちに動きな。」
「ここでやる。ノート持ってきて。」
「何いってんの?
自分で投げた物を、
何で親が取りに行くのよ?!」
「わかったよ」
ノートを取ってきて、
ひとりで取り組む姿を確認して、
私はベッドの部屋を出ました。
あー、疲れた。
がんばれよ、妹。
強くなれよ。
ママも忍耐だ。