喜多院近くの紋蔵庵で、
お支払いを済ませると
「川越高校はどこですか?」
と、お店の人に聞いている少年が。
店員さんは、タブレットで調べ始め、
少年は
「バスがあるみたいなんですが。」
いやいや、歩いて行けますから!
川高、受験するのかな?
目が透けて見えるくらいのサングラスに、ちょっと派手なハーフパンツ、かっこいいナイキを履いて、高校見学かなぁ??
「よかったら、案内しましょうか?」
「いいんですか?」
お店の人にも頭を下げられ。
私「川越高校は歩いて行けるよ」
少年「そうなんですか!」
私「何年生?」
少年「中学3年生です」
私「受験生かぁ。大変だね。」
少年「勉強する気になれなくて。
都内から来たのですが、朝5時に起きたけど、涼しいみたいだったから、川越行きたいなと思って。
川越市駅から喜多院へ来て、これから氷川神社へ行きたいんです。
バス停の川越高校で降りるみたいだったので。」
それで、川高か!
私「ひとりで来たの?」
少年「友だち誘ったんだけど、急すぎて」
私「部活、何してるの?」
少年「バスケです」
そこから、彼の部活での活躍、地区大会が控えていること、24歳の鬼顧問の激熱なエピソードなどを聞いていたら、あっという間に本丸御殿に。
「ここ、中に入れるし、美術館、博物館の横から氷川神社行けるよ」
「ありがとうございました!」
中学生+川高=受験
となっていた私に、ちょっと風が吹きました。